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会長からのご挨拶

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日本酪農科学会(JDSA)の会員の皆様へ

日本酪農科学会
会長 向井 孝夫

 

2025年1月より、中島 肇先生の後任として会長を務めさせて頂くことになりました向井でございます。今後2年間の任期中、本学会の発展に微力ながら尽力してまいりますので、会員または関係各所の皆様のご支援とご協力を今後ともよろしくお願い致します。

日本酪農科学会は、前身である東北酪農化学研究会が1951年に設立されて以来、わが国の酪農・乳業に関する学術ならびに産業の発展に寄与することを目指してきました。当時は年間10万トン程度であった国内の乳・乳製品の消費量は、現在では1200万トン(生乳換算)にも及んでいます。このような消費量が伸びた要因には、経済性の高い食品として消費者が手に入れやすいことに加えて、学術面で乳・乳製品の栄養価値、加工特性や機能性が明らかにされ、また、魅力ある製品開発がなされてきたことがおおきく寄与していたといえるでしょう。このような視点から、本学会の諸先輩方の大きな貢献があったことは明白であり、私たち世代はそのような役割を次世代に引き継ぐ大きな責任を負っていることを強く認識しなくてはならないと感じています。

さて、本学会の現在の課題の一つとして若手研究者の育成が挙げられます。大学側では乳科学を専門領域とする研究室は限られるようになり、企業側にその育成を依存している面は否めない状況となっています、しかし、近年、学会としても若手育成に注力してきた結果、異分野からも本学会に参画していただけるような状況となっています。今後も、学会員の皆様に魅力ある研究成果を発表していただくともに、関連分野の若手研究者にお声がけいただくことをお願いしたいと思います。

2026年度には、本学会創立75周年を迎えます。執行部としては事務局側のサポートを得ながら記念事業を実施するよう努めてまいりますが、皆様のご支援、ご協力は不可欠でありますので何卒よろしくお願い申し上げます。

最後になりますが、本年の日本酪農科学会の活動が、会員の皆様のお役に少しでも立てますよう、執行部一同最善を尽くします。これまで通りの積極的な学会活動へのご参画をお願い致します。

2025年元旦